乗ってるとわからない静かな車

仕事帰りに投函するつもりで、職場の郵便物を預かって帰った。

最寄の郵便局まで行くと、家と逆方向になる。

Ａ市の郵便局なら、職場と自宅の経路上にある。

郵便物の宛先も本社とＫ事務所だから、Ａ市の郵便局からの方が近い。

最終収集時刻が早い職場の目の前のポストを過ぎて、Ａ市の郵便局へ寄ることに決めたところ、２番に近いポストで、郵便局員さんが収集をしているのを発見〓
たぶん、このポストの最終収集だろう。

ちょっと迷ったが、車でゆっくり近付いて、思い切って声を掛けた。

「あのー、すみません！良かったらこの郵便物も一緒に収集お願いできませんか？」

するとその郵便局員さん、ピクッとして

「あー、びっくりしたぁ～～！！！」と目をぱちくり。

『そんなに変なこと言ったかな？』と思いながらも、

「すみません、ご迷惑でなければ一緒にお願いしたいんですが…」

と言うと、ふっと我に返ったようで、

「ああ、いいですよ。持って帰りますよ。」と郵便物を預かって貰った。

「いやぁ、でも、びっくりしたなぁ。声がしたと思ったら、こんな近くに車が停まってて。全く気付かんかったわ！」

なんと、驚いたのは郵便局員さんと車の距離の近さだったようだ。
手を伸ばせば、郵便を渡せる距離だった。

危なくないように、ゆっくり近付いたため、いつもより静かだったのだろう。

乗っているとかなりタイヤ音がするので、『スパシオより静か』と思ったことなんて殆どないけれど、周囲は気付かないくらい静からしい。確かにいつも生徒には気付いて貰えないよな

『気付いて貰いにくい』と改めて認識して、徐行のときは特に気をつけなくっちゃ。